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                        中部地区唯一ギターアンプ修理の専門店です     樺部電子楽器

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Musikmesse2013


Musikmesse2013 in Frankfurt
今年初めてドクターMusicがドイツのフランクフルトで開催されているMusikmesseに参加してきました。NAMMショーに負けない世界規模の音楽祭典を社長藤原(DrMusic)のレポートで紹介します。

開催日2013年4月10日〜13日
ドイツは日本よりも春が少し遅く、開催期間中もほぼ毎日が雨で気温も5℃〜14℃と風も3月上旬並みの寒さでした。連日スーツ姿でホテルから会場までがとても寒くて、ヒートテックシャツがとても重宝しました。
会場は全部で11のホールと3箇所の特設ステージに分かれていて、移動距離の広さに足の豆がつぶれて血が出る程歩かされました。ホテルで絆創膏をもらいましたが、3日目はとにかく足が動かなくて苦労しました。
NAMMショーと比べると出展メーカーやディーラーの大半がヨーロッパ圏の会社で、ステージパフォーマンスも地元ミュージシャンやユーロ系プレーヤーが多かったように思います。もちろんEric JohnsonやGeorge Lynchも来ていました。
社長は今回も多数の会社とのミーティングや技術提携交渉を行ってきました。ヨーロッパ系のミュージシャンは交流経験がなかったので(ドイツ語分からないし)お友達作りも課題として行ました。
っで、いきなり紹介したい物があります。BognerのブースへJorg氏に会いに行きました。紹介されたのはGustavo氏 エフェクターの開発者で、新製品の紹介をしてくれました。

左から”burnley” ハイゲインディストーション ”harlow” クリアブースター/コンプレッサー ”oxford”ファズブースター”werrex”オーバードライブ の計4種。
特徴は回路にオーディオインダクタンス(トランス)を使用している事で音質はもちろん電源ノイズなどの影響を受けにくいので、多数のエフェクターとセットアップしてもノイズの少ないクリアな音質がキープできます。burnleyには音質スイッチが付いていてファット/タイトが選べます。 harlowはピックアップの音質がそのまま音量を上げた様な感じで、アンプのゲインを補強するのにはとても威力を発揮しそうです。werrexはノイズが少なく音の輪郭がはっきりしていて、シングル系ピックアップに相性がよさそうです。
実際の試奏映像はこちら

Jorg氏は当社の修理サービスについて知らなかった様で、とても歓迎されました。Gustavo氏にも色々とお店の事を興味深く聞かれました。

もう一つ、あまり詳しくは見なかったのですが、AtMan?という18wのヘッドアンプが試奏されていました。コントロール部分のピンクな表示がおしゃれでした。音質の方は少しタイトですがふっくらした感じの色気がありました。


Mesa/Boogie社は去年からMesseに出展しています。新製品はベースアンプのヘッドが2機種。
“BASS STRATEGY Eight:88″と”BASS PRODIGY Four:88″

KT88仕様のベースアンプです。

小さめの音量でも音が太くて、音量を上げると腹に響く低音がすごかったです。真空管独特のふっくら感が、最近の管式のベースアンプが少ない中では印象的でした。それにしてもMesa/Boogieのブースはなぜか小さくていつも静かでした。マネージャーのMatthew氏と会ったのは会場隣のホテルのミーティングルームでした。
修理の件で細かい話会い・・・というほどの時間が無く、続きはまた来日した時に詳しくとの事で7月くらいの来店予定だけ取付ました。


“V8″というブランドAmplisonic社の面白いアンプを紹介します。”T.A.N.K.”というその名の通り燃料タンク用の容器を利用したストリート用
アンプです。バッテリー駆動ですが、なんとXT-SPにもう一個のタンクスピーカーを接続するとステレオ再生になります。
しかも、口部分のソケットにはグースネックランプを取り付けたり、ソーラーパネルで充電する事も出来ます。(笑)
なかなか面白い発想ですが、音もストリートっぽさが出ていて機動力もありそうです。

ほかにも色々なアンプが展示してありました。”ROADSTAR”EL34x2 50wで2チャンネル使用ですが、下のキャビネットは10″x2と12″x2の組み合わせで切り替えて再生できるというもの。ちょっとサイズがベースアンプ並みなのが、どうかなぁ?・・・と個人的な感想でした。

ドイツの人気ギタリストThomas Blug氏に会いました。彼はH&K社のサウンドデザイナーでもあり、ブースでのデモ演奏の後で声をかけました。
ドクターMusicの事は覚えていてくれたようです。今年は来日する予定だそうで、「またお店で店長とセッションがしたいね。」と言ってくれました。

“U-Bass”って知ってますか? 最近噂のゴムのような弦が張ってあるネックの短いベースです。

少し弾いてみたのですが、手で引っ張れる程伸びます。(笑)でも音はちゃんとしたベースの音で、結構太い音が出ます。

問題です。この人は誰でしょう? ヒントはESPのエンドースギタリストです。ドイツ人? 分かった人は教えてください。私は本当に誰だか分かりませんでした。


これはホテルから会場までの交通機関で利用したトラム。これはとても快適でした。ほぼ5分間隔で走っているので満員の場合は次が来るまで待っていれば必ず乗れます。
こちらはフランクフルトで有名な”アップルワイン電車”。ワインを飲みながら市内観光ができるかわいい電車です。



Marshallのブースでは1959HWのワイヤリングスタッフによる配線の実演が行われていました。彼も実際にイギリスの工場内のワイヤリンググループで作業をしているそうです。私も10年以上前に工場を視察した事があり、その当時の様子を思い出しました。TechのPhil氏と修理事情についてもお話させて頂きました。

AERのブースへ行くととても忙しそうに応接しているUdo社長に会いました。”Hi DrMusic,Let you come back satday morning!”と言われて出直しに。代わりにクッキーをもらいました。土曜日の朝にもう位置と伺ってみましが忙しそうでした。新しいポケットタイプのプリアンプが出ていましたので写真だけ取らせてもらいましたが、日本にはまだこれから、という事でした。

 

TubePreamp?Stomp-Headはギターアンプです。スピーカー出力が付いていてこれ一台でスピーカーに接続して使用します。TAURAS社は他にも色々なタイプのフロアアンプやパワーアンプだけのユニットも出していました。エフェクトボードにパワーアンプも搭載できるようになりましたね。
右はPETERSON社のボディソニック・メトロノーム。クリップの部分に振動が来て健康マッサージ器みたいでした。目や耳で合わせるより、体に伝わる振動の方が分かりやすかったです。

その他エフェクターについては日本ではあまり知られていないメーカーやヨーロッパの老舗Palmer、CarlMartinなどが膨大な種類のペダルを展示していました。

Hayden,Ashdownからも小型ヘッドアンプが出ていました。HaydenのMiniMOFOには珍しいフォノグラム管が使用されていて、音を出すと真空管の発行面が動く仕組みになっていました。昔のSelmerアンプに同じようなのがありました。

 

ドイツといえば? ビールとソーセージ!! そしてその後ろで踊っているアコーディオンですよね。ヨーロッパではアコーディオンはとてもメジャーな楽器です。ホールの半分を占める程のメーカーが出展していました。この音色を聴いているとなんだか楽しくなっちゃいますよね。
これは演奏できるけど持って行けない!?
ドイツでも有名なカホーン。多数メーカーが出展していて世界的な人気を感じます。中でもお勧めは”Sela-Cajon”というドイツのメーカー。
組み立てキットのラインナップも充実していて、実際に叩いた感触も一番いい音がしていたように思います。
いい音がしそうでしょう(笑)
人気メーカーは”DG DE GREGORIO”"VALTER”"MEINL”"Schlogwerk”"GonBops”"KLLANGINITIATIVE”などヨーロッパのメーカーばかり。

 これはどうやって叩くのでしょうか?大道芸的なセットですが、すごい演奏が出来るそうです。
これは試奏の順番待ちが出来る程の人気でした。(写真をクリックすると動画が見られます。)面白いですね。


Hall5.1ではDJやコンピューターミュージック系の会社が出展していました。AMERICAN AUDIOのブースでDJのデモをしていたCaseey Dreenというドイツ人の美人DJを見つけました。早速デモ終了後に声をかけてみました。まだデビューしたばかりだそうで、ドイツ語で何言ってるのか解りませんでしたが、「とりあえずお友達になってください。」と英語で言っておきました。
(写真をクリックすると動画が見られます。)



こちらはMusikmesseとの同時開催で、Sバーンの駅を挟んで西側の会場で行われていたステージ設備や照明・映像機器のショーです。
Musikmesse同様に巨大なステージが組まれていたり、最先端技術を駆使した映像処理やライティングスポット、音響設備などが展示されていました。その会場に行ったのは、スピーカーメーカーのブースを見に行くのが目的でした。


We are EMINENCE!!
すごい人たちが集結して大歓迎をうけました。
左からChaimanのRobert氏、私の右がSalesManagerのGary氏、そしてPresidentのChris氏

彼らは会社創設当時からの仲で、とても面白い人たちでした。

当社が2年前から正規輸入元となったEMINENCE社のブースには多種のスピーカーユニットとそれを使用したスピーカーシステムなどが展示してありました。中でも注目の新製品は”D-Fend”です。これは音響機器の革命になりそうなスゴイ物が出来ました。

使い方はかんたん。アンプ→スピーカー間に接続するだけで電源は要りません。効果は、スピーカーがとばなくなります。音が割れたり歪んだりしなくなります。焦げたりすることもなくなります。つまりスピーカー交換の必要が無くなるという事です。「スピーカーのメーカーがこんな物を開発したらスピーカーが売れなくなっちゃいませんか?」と聞くと、「みんなにそう聞かれるが、スピーカーの会社にしか出来ないノウハウだから自信がある。」と開発者の首を絞めながら力説していました。確かにテストでは1200wのパワーアンプでレコーディングスタジオ用のモニタースピーカーを爆音で鳴らしていましたが、うるさいけどきれいな音で鳴っていました。スタジオや音響レンタル、野外音響設備会社などの方は必見です。その詳しい効果については近日中に入荷予定ですので、届き次第店長のブログ等でご紹介したいと思います。

その他で見つけたものは、手のひらサイズ?のパワーアンプボードが1000w出力?のユニット。
ハイパワー小型化が進んでいますね。

スピーカーのフライングシステムやLEDやレーザーのスポットやカラー照明、スモークや舞台装置もかなり大がかりな機材が紹介されていました。専門的な分野ですが時代変化に対応すべく、進化しているのを感じました。

Frankfurt Am Main
4っ日間に渡って開催されたMusikmesse2013 今年は4月になってユーロが急騰したため、出発前の両替レートがなんと€1=¥133になっていました。また、フランクフルト市内でも不況のせいか殆どの物価が上がっていてお土産すら値段に戸惑うほどであまり買えませんでした。

しかし、最終日は夕方から市内観光をしてきました。
フランクフルト名物といえばソーセージ。食べましたぁ。いいお店を見つけました。ゲーテ広場から北へ行った繁華街に2件の美味い店を紹介します。
初めは肉屋さんが経営する”Schlemermeyer” というお店。ソーセージの肉感はさすがですね。目測で30cmはありました。

もう少し行くと「CURRY WURST POMMES」という青いテントのお店を見つけました。カレー味のフライドポテトとソーセージです。これは美味しかったです。ほかにもパニーニやパスタの専門店もたくさんありました。

日曜日の朝は中央駅も人が少なく空港へ向かうメッセ帰りの人達くらいで静かでした。ちょっとカッコよく”ICE Dortmund”行の特急で「空港まで」乗っちゃいました。 日本からドイツまでは約12時間のフライト。中部国際空港からの直行便Lufthansa航空がとてもサービスが良く快適でした。客室乗務員がカップラーメンを食べていたので思わず記念写真を撮っちゃいました。

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