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                        中部地区唯一ギターアンプ修理の専門店です     ㈱中部電子楽器

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エフェクト・ボード製作その270

まこと様オーダー品

今回のご依頼者様は、アンプのご購入などで以前よりお付き合いいただいているお客様となります。
ご自身で組まれたボードのノイズに悩まれておられ、パワーサプライ変更のご相談のためご来店いただきました。
当初はご依頼者様ご自身でパワーサプライを入れ替えする前提でお話をお伺いしておりましたが、ご提案をしていく中で大がかりな組み直しが必要となった為、当店へご依頼いただく運びとなりました。

では早速、製作内容についてご紹介して参りましょう。



今回、ご依頼者様よりパワーサプライ変更に加えて、Junction Box導入のご要望もお受けしておりましたので、"Free The Tone JB-21"をボード右奥に設置いたしました。
ワイヤレスレシーバー”audio-technica ATW-R1500J”から入力されたギター音声は、JB-21(INPUT)を経由し、Xotic RC Booster→Wah Pedalと通った後にスイッチャー”BOSS ES-5”に接続されます。
ES-5から出力された後は、再びJB-21(OUTPUT)を経由し、アンプへと送られます。

またJB-21のMIDI端子はES-5のMIDI OUT端子と接続されており、ご所有のアンプ”Hughes&Kettner Grand Meister”とES-5のMIDI接続も容易にしております。

ユニークなルックスのワウペダルは”SNARLING DOGS/WHINE-O”というモデルで、一時期あのJeff Beckが愛用していた事でも話題になりました ♪



ボード中段は当店オリジナルの嵩上げ台を設置しており、台座下に配線を通せる様にしてあります。
今回使用したボード”ARMOR PS-1 NB”は、エフェクター設置面が傾斜している特殊な仕様という事もあり、台座を設置しても問題無く蓋が閉まるよう、台座の高さ設定を慎重に行いました。

パッチケーブルはご依頼者様が以前より使用してきた”Providence V206 ソルダーレスタイプ”を採用しています。専用プラグはお手持ちのプラグを流用しましたが、ケーブルは全て新品を使用し新規製作いたしました。
機器の固定はマジックテープを使用しておりますが、重量のあるワウペダルのみ、固定力の強い3Mデュアルロックファスナーを採用しました。



台座上にはバリエーション豊かな3種の歪み系ペダルと、ディレイ、コーラスの計5機種を設置しています。
これらはそれぞれES-5のLOOP回路へと接続されています。
マーブル模様のエフェクターは国産ハンドメイド・エフェクターブランドLeqtiqueの"11/11"で、同社9/9、10/10を更にメタリックなサウンドが得られる様にTuneしたハイゲイン・ディストーションペダルとなります。
その隣の黒いボディのペダルは、今巷で話題になっておりますidea sound productの"TSX ver.2"で、TS808をブラッシュアップした上質なオーバードライブとなります。
金色のエフェクターはKlon CENTAURのクローンとしてお馴染みの"J.Rockett Audio Designs/ARCHER Ikon"です。



パワーサプライは"strymon Ojai"と、エクスパンションキット"Ojai-X"の2台を採用しました。
この2台をLINKし、計10系統のDC出力により全ての機器の電源供給を可能にしております。
アイソレートされた高出力のDC出力が可能なOjaiは、スイッチャーなど消費電力の多いモデルにも供給可能な上、デジタルエフェクターとアナログエフェクター混在によるノイズの心配もございません。
OjaiのLINKに使用するEIAJケーブルは、プラグ形状の都合で加工ができなかった為、丸くまとめた上で結束バンドを用いてボード表面に固定しております。
勿論、この方法によるノイズの増加が無い事を確認した上で施工しております。

DCケーブルは、Ojaiに付属しているケーブルの長さを調節・加工して接続しています。

無事、ご依頼者様が悩まされていたノイズは解消され、クリアなサウンドを実現する事ができました♪

ここからは、まこと様のコメントです。

●ご依頼いただいた経緯・コンセプト

以前から自分で何度もボードを組んでいましたが、先日スイッチャーと新しいエフェクターを導入してボードを組み直した際にノイズが目立つようになりました。

ノイズの発生原因を特定すべく、シールドを変えて比較したり、アンプを変えて比較しても原因を特定することができず、この度、ノイズの発生原因の特定及び、 不要なノイズをゼロにすることを最優先事項としてご依頼させていただきました。

また、今後エフェクターの入れ替えが発生する可能性も考え、ループ5に入っているBOSSコーラスのDCケーブルは少し長めに確保いただけるよう依頼させていただきました。

●完成後の感想

Strymonのパワーサプライを導入したことで、今までアン直で歪ませた時に出ていた不要なノイズが除去されました。
また、自分では気づかなかったノイズの原因も一緒に特定していただき、今後の音作りについても非常に参考になりました。
見た目も自分で組んだ時に比べ非常に美しく、とてもスタイリッシュなボードとなり満足しています。
今までスイッチャーに直接アウトケーブルとMIDIケーブルを挿していたため、不要なスペースがあり、配置に困っていましたが、ジャンクションボックスを入れたことによりインアウトを全て右上にまとめることができボード内もスッキリしました。

ボード作成を進める上でも小まめに電話やメールにてご連絡いただき、安心して依頼させていただくことができました。
また、受け取りの際にも注意事項などを丁寧にご説明いただいた他、自分では気づいていなかったアンプ設定のミスも教えていただき助かりました。

この度はご制作いただきありがとうございました!

この度は当店をご利用いただきましてありがとうございました。
今後共変わらぬご愛顧賜ります様お願い申し上げます。

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