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                        中部地区唯一ギターアンプ修理の専門店です     ㈱中部電子楽器

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エフェクト・ボード製作その268

井上 雅人様オーダー品

いつも当店をご贔屓頂いております常連のお客様からの新たなご相談を頂きました★

ご依頼者様は最近「Suhr Hombre」というアンプをご購入されました。
Hombreは"ブラウントーレックス期のDeluxe Amp"をモチーフにしたコンボアンプでして、1Volume/1Toneというシンプルなコントロールを持ったヴィンテージタイプのアンプとなります。
勿論Master Volumeは持っておらず、6V6GT×2本使用の18w出力となりますので、自宅でこのアンプの良さを引き出すには「アッテネーター」の併用が必須となります。
という事で、この度当店にて「FRYETTE PS-2」をご購入頂く事となりました★



このFRYETTE PS-2は6L6GC×2本で最大50wのパワーを持つ"Tube Power Amp"となります。
一般的なパワーアンプとしての使用だけでなく、真空管アンプの"アッテネーター"としても使用可能な優れものでもあります。
今回、このPS-2に搭載されているSend/Returnも活用して下記の様なシステムを考案致しました。

Guitar➡strymon DECO➡Suhr Hombre➡FRYETTE PS-2➡Hombre Internal Speaker
(PS-2 Send/Return間に、Volume Pedal➡strymon El Capistan➡strymon FLINT)

この様に接続する事で「Master Volume無しのアンプの質感を崩す事無く自宅で楽しめる音量に抑える事が出来て、更にエコー・リヴァーブもクリアに掛けられる」という理想的なシステムが完成しました♪



今回、Hombreにもうひと押しゲインを足せるBooster/Overdriveは何がいいか?というご相談も頂いておりまして、お勧めの「strymon DECO」をご用意させて頂きました★
このDECOは、テープデッキの入力レベルをドライブすることで生まれるテープ・サチュレーションと、2台のテープマシンを用いて得られるダブルトラック効果を再現したユニークなモデルとなります。
テープ・サチュレーションによるBoost効果で真空管の歪みを生み出すだけでなく、往年のギタリストがショートエコーを掛けて出していた厚みも再現でき、70年代のハードロックギターを彷彿させるサウンドが得られます♪



前述の通り、FRYETTE PS-2のSend/Returnの間には、Volume Pedal(こちらは外部に置いて接続)、strymon El Capistan(テープエコー)、strymon FLINT(リヴァーブ&トレモロ)を接続しております。
これによりHombreで作られたドライブサウンドの後段に掛けられるようになりクリアな空間系エフェクト効果が得られます。
またEl Capistanのセッティングを1つ記憶出来るFavorite Switchとしてstrymon Mini Switchを設置しております。



Ojai本体はこの様にボード裏面に設置し、電源ユニット"PS-124"はボード表面の左奥に設置しました。
DCケーブル類はOjaiの付属DCケーブルを加工して各エフェクターに接続しております。
エフェクターの取り付けは、ガッチリ固定可能な3Mデュアルロックファスナーを使用しました。
とてもシンプルなボードですので、入出力用のJunctionBoxを設置していません。



このPedaltrain Metro16の裏スペースにOjaiを取り付けると4つ角にあるゴム足の高さと同じになってしまう為、Ojai本体が床に接触しない様にボード自体の高さを少し稼ぐ必要がありました。
この純正のゴム足はリベットで取り付けられているので、これを取り外すのは困難と判断しました。
よって、今回は純正より少し高さのあるゴム足を用意しまして、ボルトオンで取り付けさせて頂きました。

ここからは、井上 雅人様のコメントです。

●ご依頼いただいた経緯・コンセプト

suhr Hombreのvolumeを上げた時のドライブサウンドは最高ですが、それなりにデカい出音なので、これを何とかしようと思い、以前より気になっていたFRYETTEのPS-2をドクターさんで試したところ、ドライブサウンドはそのままに良いかんじに最終音量がコントロール出来た為、即採用決定しました(笑)
またPS-2にはセンドリターンも装備している事から、この際「超ミニボード」を制作していただこうと、FLINT、El Capistanの採用を考えていました。
が、ドクターさんの提案で「DECOいっときましょうよ!」と背中を押され、ご覧の可愛いボードが出来上がりました。
ドクターさんで音出ししたところ、藤原さん一押しだけあってDECOのサチュレーションをONにすると通常のBoosterやOverdriveとは明らかに違う利き方で、Hombreを更にプッシュしてくれました。
個人的には隠れた名機にランクインって感じです(笑)

●完成後の感想

ボードは可愛いですが、いつも通りノイズレスな出来でとても満足しています。
ただ、音の良し悪しはボードだけでは決まらず、ギター、AMP、ケーブル、電源周りとあらゆる要素が絡み合いながら構成されて行く為、そこのアドバイスもこれまでの経験を活かしたドクターさんならではの提案があり、こちらも毎回の事ながら常に勉強させて貰っている感じです。
これからも、よろしくお願いします!

この度は当店をご利用いただきましてありがとうございました。
今後共変わらぬご愛顧賜ります様お願い申し上げます。

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