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エフェクト・ボード製作その105

松山市在住・MORRIE様オーダー品



ボード製作を始めて早くも5年が経ちました。
その間、沢山のお客様より本当に様々なご要望・ご意見を頂きました。そして何より沢山の経験を積ませて頂いた事で、現在ボード製作業務もお問い合わせ・設計~製作・お引渡しまでスムーズに進める様になりました★
そんな私達でも、まだ未開拓部門は沢山あります。
今回は、そんな新しい形のボード製作をご依頼頂きました♪




何と!今回ご依頼頂いたボードは「ケーブルを全て床下に流してケーブルを極力見えなくしたボード」です★
とは言えプラグ部分などは少し見えてしまうのですが、それでも写真の様にARC-3のケーブルも全部床下に流れております。そしてプラグは各自エフェクターの設置位置に合わせて床台に穴を開けて通しております。
勿論DCケーブルも同様に床下を通り、エフェクターの近くに出しておりますので、真上から見るとケーブルがボードから生えている様に見えます。




これは予め設計の段階でどの位置にエフェクターを設置するか。という点を決定し、それに沿って床台を加工しているから出来る訳です★設計段階からMORRIE様と頻繁にメールのやり取りをしまして、より理想的な仕上がりを目指しました♪
いつも床台を製作して頂いている業者様には、いろいろとご無理を言いましたが、それら全てを気持ちよく引き受けて頂きまして本当に素晴らしいボードになったと思います。



Junction BoxにはFreeTheTone JB-82を使用し、この様にケーブル自体は下から出てくる様に致しました。
このJunction Boxには、アンプへの出力以外にも外部からのMUTEスイッチ端子、アンプのch./Reverbの切替端子、アンプのSend/Returnに接続するBOSS DD-20のBypassスイッチ端子を設置しております。



そのDD-20をリアルタイムでOn/Offする為に、この様に足元にBOSS FS-5Uを設置。
ARC-3のC1端子(こちらのスイッチ端子をDD-20のOn/Off用に使いました)を外部ペダルで制御出来る様にE1端子からFS-5Uに接続しております。
このFS-5Uの奥に設置されているのは、何とPhaseスイッチとの事で、バンド内での音抜けが悪い時に位相反転させる事によって、ギター音をモニターしやすくするスイッチです。



そして、もうひとつ。このボードの最大の特徴のひとつとして「Tuner×3台の使い分け」です★
SONIC REASERCH /ST-200、Pitchblack、Pitchblack Portableを設置しており、MORRIE様曰く3台の使い分けで、様々な場面で瞬時にTuningをされる様です。
手前には、そのTunerをセレクトするスイッチが用意されております。
何とも贅沢!こんなところにもお客様の拘りが詰め込まれております♪



そしてその奥にはパワーサプライが設置されております。TapはMORRIE様持ち込みの物なのですが、予め綺麗に設置出来る物をセレクトしてお送り頂いており、こちらとしても取付が簡単に済みました。
その手前にはEx-proのPS-1が設置されております。こちらは9VDCが12端子、12VDCが4端子と非常にコンパクトでありながら大容量を実現しております。
とは言え、全て9VDCを引くと端子も足らないので、一部18VDCまで入力可能なエフェクターは12VDCで供給してみました。
このTuner用の床台は、エフェクター用の床台と分けられており、設置の段階で隣接して設置をする事でスッキリとした見た目になりました。

ここからはMORRIE様のコメントです。

●今回ご依頼頂いた経緯、コンセプト
機材の規模も大きくなり、ギタープレイヤーの夢でもある理想のエフェクトボードを自作しようと準備をしていました。
個人での自作では限界があり作業が中断していましたが、やはり夢は捨てきれず
自作によるボード製作での不可能な部分を可能にしてくれる=「不可能を可能にする」ショップは沢山の実積とノウハウが豊富なドクターMusic様しかないと思い相談させて頂きました。

コンセプト

コンセプトは、ドクターミュージック様の芸術的で美しい取り回しのケーブル配線や配置は、とても魅力があり、それを考慮した上でさらに今回は自分のスタイル(こだわり)の「可能な限りシンプルを追求する!」という部分で「穴あけ Cable hiding方式:勝手に命名」という特殊な作業工程です。

全てのケーブル類は、念蜜に計測・計算されたドクターMusic様オリジナルカスタムの(大きなBOX 型底上げ台を2台と小型1台)に大小様々な穴あけ加工をして頂きました。、
そのBOX型底上げ台の中に全てのケーブルを通す=隠すシステム。
それにより見た目がシンプルでお洒落でカッコいい&機能的なボードという、今までにない緻密で特殊な加工や大掛かりな工程で依頼をさせて頂きました。

●完成後のご感想、当店へのご感想
基本となるダーティーな歪みはアンプへッド側の歪み+補正でKoko Boost またはKTRを利用し、クランチサウンドではクリーンに多種の歪み系ストンプを使うことをまず前提としボード内にある機材以外のコントロールをジャンクションBOXに纏め、アンプチャンネルの切り替えとリバーブのON/OFF・ディレイ(DD-20)のON/OFF、
ARC-3の別単体ミュートをコントロールできるように
して頂き、全ての機材と機能のコントロールをARC-3で出来ますので非常に機能的で便利になりました。

また、右手前に外部にあるDD-20 のON/OFFのリアルタイムコントロールをできるようにARC-3のC1端子から踏みやすいFS-5Uにルートを取り配置してもらった事でソロ時にはパッチを切り替えることなく、外部のディレイのON/OFFができるのはありがたいです。(プログラムパッチのルートにはDD-20を入れた形で)
事前にカスタムで製作していたマニアックなオリジナル機材の2台も効率よく配置していただき、使いやすくて非常に便利なシステムが構築できています。

オリジナルカスタムパラアウト機材も組み込みできた事で、多種チューニング(regular Tuning・Buzz Feiten Tuning Systemもスマートに行え、多数のチューニングが違うギターの持ち替えが1人でこなせるようになりました。
このボードがあれば、今後のライブステージで自分の機材上で何か足りなく困るということは絶対ありません。

その他

まず、皆様に一番初めに伝えたいことは、安心して依頼できるショップ様という点です。
この点が非常に重要であり、他店と比較するとドクターMusic様は対応面でも製作面でも不安になることが一切ありませんでした。
どのような事でも納得がいくまで何度でも細かな調整をレスポンスよくしてくれます。
進捗状況や製作途中の過程も、メールや添付写真で詳しく説明してくれることで、ボード製作に対する相互で意思の疎通も図れ、理想イメージのまま再現してくれます。
自分のこだわり部分を第一優先に考慮し、さらにプラスα以上のアイデアをどんどん詰め込んで製作してくれます。
当方が依頼したアイデアでは問題点も多々ありましたが、その問題点も即座に解決し実行する迅速丁寧な対応は感動レベルを超しています
ケーブル関係を全て床下に通すというボードはドクターMusic様でも初めての試みということで
大掛かりな工程となりましたが、この「穴あけ Cable hiding方式 第1号ボード」も今後はボード製作の一例として皆様の製作依頼時の参考になればいいなと思っております。

●感想
初めての相談から完成後ボード到着までの長期間、全て気持ちのよい対応をして頂き、非常に感謝しております。
当方の基本原案(配置等やCable hiding方式)を変えることなく製作していただきありがとうございました。
このエフェクトボードは末永く、大事に使わせていただきます。
今後もこのボードのメンテナンスや自宅にある機材メンテナンスもドクターMusic様にお願いしたいので
その際はよろしくお願いします。
今後とも是非ともよろしくお願い申し上げます。

最後に、制作上困難なこのボードを製作していただいたドクターMusic様の方々と関係者の皆様に感謝のお礼を申しあげます。
本当にありがとうございました。

こちらこそ当店をご利用頂きましてありがとうございました。
今後共変わらぬご愛顧賜ります様お願い申し上げます。

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